信州、長野県は野尻湖。訪れたことのある方からは「自然が豊かで水や空気や食べ物がおいしく、そこにいることが癒される、そこにいるだけで癒される。」という言葉をいただくことがあります。
釣りに来られた方はどうでしょうか。確かにそのように感じられる部分は多くありますが、こと釣果に関しては「厳しい」「思ったよりタフ」「なにをしていいかわからなかった」など必ずしもいいことばかりではありませんでした。
そこでここでは、釣り人から見た野尻湖ということについて知り、対策をしていただきたいと思います。
果たして、「野尻湖は食べ物にも空気にも魚にも癒される湖だ」とおっしゃっていただけたら最高です。
野尻湖とは
野尻湖は日本の湖の中では面積は大きいほうではありませんが、岬とワンドの数が多く、面積の割に湖岸線が長いタイプの湖と言えると思います。
大きなワンドや急深なバンク、岬が東西南北にバランスよく配置された湖上では風によって湖流が発生、その湖流が岬に当たって反転流が生まれたりだとか、バンクにはベイトが寄せられ・・・と、風向きによっての攻め方が何通りもあり、また周囲が山に囲まれているため時間帯によってシェードのあるエリアとないエリアがハッキリするので、それもまた攻略の糸口になります。
具体的には季節が涼しいころは日光より風向き(風で流れるベイト)を意識し、暑い夏は午前中の影と午後は風のあたる涼しいところを狙ってみるといった感じになります。
ワンドや岬の数だけ、季節と風や日光の条件によって色々な攻め方ができる湖だと思います。
そしてなにより、スモールマウスバスの生息する湖として国内では古くから存在し、その間バスたちも成長を遂げているため日本記録を狙えるスモールマウスバスがいるとすればこの野尻湖なのではないかと思います。
野尻湖ならではの攻めどころ
野尻湖で効率よくスモールマウスバスを釣っていくにはどうしたらいいでしょうか。もしかしたら遠くから来られる方の中には「地元の人しか知らないようなシークレットポイントが知りたい・・・」と思っている方もいらっしゃると思いますが、実は野尻湖に関してはそういった見えないピンのポイントはそう多くはないようです。それよりも、ブレイク、フラット、コブなどの地形の変化を覚えて、ベイトやバスが付きやすい変化を感じ取っていった方がいい結果が出やすいと思います。
そういう変化のある場所とは、だいたい「カド」か「まんなか」と思えばいいかもしれません。ワンドの角(端っこ)か真ん中(ワンドもど真ん中は深いのである程度は岸よりで)、岬の角か真ん中、長いバンクの端か真ん中、といった具合です。ワンド・バンク・岬の端っこはそれぞれ繋がっているので角と言えばわかると思いますが、なぜかワンドや長いバンク(まっすぐに続く湖岸線)の真ん中に地形の変化があったりして、ベイトやバスが多くいるのが野尻湖の特徴であり攻めどころです。
ディープは攻めるべきか
スモールマウスバスまたは野尻湖というとディープの釣りというイメージの方も多いかもしれません。
たしかに、ディープにもバスがいるのですが、ディープの釣りというのはとても効率が悪いのです。
ライトリグで水深10mまでフォーリングとなると時間がかかります。着底してもちょっと動かしただけで浮き上がってしまい、丁寧に丁寧に操作しなければ狙いよりもだいぶ離れた場所にリグがあることになってしまいます。時間ばかりかかってしかたありません。そしてこの野尻湖、湖のほとんどの場所が10mより深いのです。ちょっと釣れないからってディープやってみようなんて言ってたらキリがありません。
野尻湖に慣れるまではシャローからミドルレンジで頑張りましょう。
実際、よく釣れた日を思い起こすとやはりシャローから深くても水深5mくらいで釣れてたことが多いですし、ディープ以外で釣れる魚を探す方が効率はいいかもしれません。
ただし秋だけは、秋だけは積極的にディープにチャレンジしてみてください。秋は浅場には小バスばかりになってしまいますし、その小バスすらなかなか釣れません…どうせ釣れないならディープのデカバスです。
野尻湖タックル
まず野尻湖、スモールマウスバスに有効なルアーについてですが、スモールマウスバスの口はみなさんの思っている大きさよりもだいぶ小さいかもしれません。実際の大きさと言えば魚体の長さが同じくらいの鯉よりちょっと大きいくらいじゃないかと思います。そのくらい小さいです…。
そんな魚が食べやすい餌、食べようとする餌はそれなりの大きさ(小ささ)ってことにになりますよね。
そんな口の大きさをイメージしたルアー、ワームを用意してみてください。
具体的にはプラグであれば4gから6g、4cm〜7cmくらい。ワームは細身のもので2インチから3インチのピンテールストレート系とカーリーテール系とシャッドテール系が実績があります。
リグは1.5g前後のジグヘッドをスイミングで、1/16ozから3/32ozくらいのダウンショット、1/16ozのライトキャロ(リーダー1m)、1/32ozから3/16ozくらいのスモラバなんかで使います。
次にロッド・リールですが、小さなルアーやワームを扱うロッドやリールはどうしてもそれに合ったものになってしまいますし、使うラインもそれに合わせたものになります。 ざっくりになってしまいますが、軽いものを投げるための柔らかめのロッド、軽いものを飛ばすには細いライン、細いラインを切られないためにはドラグ性能がまあまあいいリール、といった具合です。
ラインはトーナメンターさんなどは2ポンド前後のラインを使われますが、わたしの場合はフロロの4ポンドがメインで、キャロのリーダーはナイロンの3ポンドです。フットボールジグにはフロロ10ポンドのラインを使っています。ビッグベイトには20ポンドです。
年に何回も来られないのにわざわざスモールマウス用のタックルをそろえるのは大変なので、これを参考にお客様が持ってるタックルのなかで一番近いものを使うのが良いと思います。
まとめ
それではスモールマウスレイク野尻湖のまとめをいたします。
・ベイトが流されてそうな場所
流されてたまりそうな場所ではありません、流されてそうな場所です。
本当は風裏の方が釣りがしやすいのですが、頑張ってワカサギが流されてる風の中を釣ってみてください。
夏はセミが代表的なベイトになりますので風裏でも大丈夫です。
・岬の先端付近・ワンドの中央付近・長いバンクの真ん中へん
野尻湖の地形変化が集まる場所です。
・ディープは捨てる
春と夏はディープは捨てましょう。
そのかわり秋は積極的にディープを攻めましょう。
・軽いルアー・リグとそれをある程度遠くに投げられるタックルを使ってみる
ディープをあまりやらずにシャローを中心に攻めるということは、透明度の高い野尻湖ではバスから見ると こちらの船も発見されやすくなってしまい、ルアーやワームを追わなくなります。そのためのロングキャストです。
まとめは以上です!こちらの内容と
スモールマウスバス攻略の内容と合わせてご覧いただき、野尻湖の釣りをばっちりイメージしていただきたいと思います!
もちろんこれでなければ釣れないなんてことはありません!もし、皆様のイメージとだいぶ食い違っていたらせっかくの遠征がもったいないことになりますので、あくまで代表的な野尻湖を表現させていただきました。
さあ、釣りに出かけましょう!
もしよろしければ、当店オリジナルの詳しい野尻湖攻略マップも販売しております(シークレットポイント記載されてます)し、野尻湖に合ったタックルやルアーを販売しておりますので、ご利用ください。
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